宍粟市総合防災訓練
太田常務挨拶
新・土石流実験装置実演
宍粟市の主催する防災訓練が10月6日に波賀総合スポ-ツ公園で実施され、当協会は、地元住民や波賀小学校児童の体験学習の一環として、土石流実験装置による実演を行いました。
体験学習では、実際の消防隊員による救助訓練や、消防団員による消火訓練が会場で実施される中、児童たちも放水や消火器の使用を体験させてもらっていました。特に建物内に残された人を救助する様子、消防車、救急車、パトカ-が大きなサイレンをならすと会場内は緊迫しました。
近年ではゲリラ豪雨、大型台風、「観測史上もっとも最大」といった気象情報が登場しているなか、自然災害で土砂災害が発生するリスクが高まっています。
当協会では、土石流実験装置により流木・土石流の被害状況を模型で体験してもらい、山地災害の危険を認識することで防災意識をたかめていただこうと考えています。体験学習では治山ダム無し、治山ダム有りで児童にわかりやすく土石流のしくみや対策を説明しました。
なかには治山ダムの流木捕捉装置であるスリット部で流木がたくさん止まる様子に気が付き、質問する児童や大人の方もいらしゃいました。
流木・土石流の被害の恐ろしさをはじめて体験した児童たちは、治山ダムの役割にすごく興味を持ち防災意識の大切さを学習しました。
治山ダム無し
下流域に甚大な被害発生説明状況
治山ダム有り
土砂・流木を捕捉 下流への流出抑制説明状況
今回の土石流実験装置の実演と体験によって、児童たちはもちろんのこと保護者や地域住民、それまで防災に興味がなかった方々にも、治山ダムによる流木・土石流対策などに興味を持ってもらえるきっかけになったと思っています。